アフレコレポート

TVアニメ『ef - a tale of memories.』第３話のアフレコから、
メインキャストのみなさんにコメントを寄せていただきました。

――３話まで終えてのアフレコの感想をお願いいたします。


田口宏子さん（宮村みやこ役）：まだみやこの隠された部分がでてきていないので、明るく楽しく演じさせていただきました。スタジオで私が座っている隣の席は、紘と京介がいるので、みやこのように賑やかにやっています。

下野紘さん（広野紘役）：実際アニメの台本に自分の名前が載っているというのは、とても不思議な感じがいたします。アニメになって喋ってみると、喋るリズムが自分の素に近いなと思いました。
今後の展開としてはドロドロとした方向に行きそうな気配ですね。どんな結末を迎えていのかも楽しみです。


やなせなつみ さん（新藤千尋役）：すごいいっぱい喋って、息継ぎのタイミングがわかりません。
ポソポソといっぱい喋っていますが、みなさんどうか寝ないで聞いてくださいね。


高城元気さん（麻生蓮治役）：千尋と蓮治は割りと難しいことを喋っています。蓮冶たちは考えて、考えて、考え抜く恋愛を繰り広げていますので、恋愛について深く考えて余韻に浸っていただけるといいんじゃないかと思います。


遠近孝一さん（火村夕役）：いろいろなタイプの恋愛模様が描かれているので、How to Love？――恋愛で困った時には『ef』を見ようといった作品になるんじゃないかと思います。自分に合った恋愛のタイプをみつけると楽しいと思います。

中島裕美子さん（雨宮優子役）：あまり喋ってはいないので、どうか優子が出ているところを見逃さないでほしいな。でも可愛いポーズをしていますよ（笑）。
私は、千尋と蓮治の可愛さには胸がキュンキュンとしています。素敵なキャストのみなさんと楽しく、素敵なスタッフのみなさんが一生懸命つくっているので、きっと素敵な作品になると思います。

泰勇気さん（堤京介役）：３話まできて、かなり展開が早いな、という印象です。
ＡパートとＢパートで世界観ががらっと違う１粒で２度おいしいつくりになっています。その２つのパートがどう関連し合っていくのかが楽しみなところです。
『ef』は、印象に残るシーンがたくさんありますね。恋愛ひとつにしても、青春真っ盛りな視聴者のみなさんにとって参考になるところがきっとあると思います。 どうぞ楽しみに期待していてください。

岡田純子さん（新藤景役）：世界観が２つに分かれているんですけれども、この２つの世界をつなげているのはきっと景と千尋なんだと思います。世界が違うような同じような、不思議空間を味わいつつ物語を展開しております。
そして可愛い妹は今日で卒業です。これからは頑張って黒くなります（笑）。今後の展開をお楽しみに！
――演じてみてのキャラクターの感想をお願いします。

田口宏子さん：かなり自分と似ているなと思うキャラクターで、実は黒いシーンは演じていて楽しかったりします（笑）。無理をしてキャラクターをつくっているところがあまりなく、台本に書かれているみやこを楽しんで演じているところです。
みやこは女の武器を多用するところがあって、わかっていて使っているところと、知らず知らずのうちについつい出てしまったりするところがあります。そんなところがみやこの特徴になっていくと思います。

下野紘さん：自分が考えてきたキャラクターがうまくハマっている感じがしています。
特に無理して何かを喋るのではなく、ことばのリズムを感じるままに自分らしい素に近い感じで喋っているのが印象的です。
女ッ気のない紘がみやこの色気にドギマギしたり、早くも傾き始めてるな…というのが３話までの印象でしょうか。

やなせなつみ さん：千尋は重いものをいろいろと背負っているのですが、それを抑えた感じで表現できればいいなと思います。
相手によって変わっていったりするところに気を使いながら、かわいいシーンがたくさんあるので、そこは自分の中の邪悪な部分を封印してお届けしたいと思います。

高城元気さん：小さい頃から本が好きな少年でした。ベースは普通の子なんですけど、小説の中の世界が大好きで、自分がナイトになることに憧れていたり、身の回りに起こる非日常に憧れていたりしてましたが、千尋との出会いがまさに蓮治にとって非日常の始まりでした。
今後は進路についての悩みもあるんですけど、主に千尋に悩んでいくことになると思います。なので千尋に対する気持ちだけを大事にしながら、自分自身を発見していく、そんな蓮冶を自然に演じていきたいですね。

遠近孝一さん：まだすべてが謎なんです。隠された部分がたくさんあるので、まだ何なんだろうといった感じではないかと思います。自分としては、セリフがとても重たいのでよく理解して喋らないと「何を言っているんだこの人は？」となってしまうので、気をつけたいなと思います。まだまだこれからの人なので、どうなっていくのか楽しみながら演じたいです。
中島裕美子さん：その火村さんよりも謎なのは優子だと思います。
『ef』は、ゲームにドラマＣＤ、そしてコミックとありますが、アニメの優子はまたひと味違うなかなと思いました。
人じゃない感じにと指示され、表現する上ではそれを意識しています。天使のような、妖精のような、人間のような感じで、迷っている人の前に現われ、導いていくところは優子の魅力だと思います。セリフは少ないけれどもそれを大事に演じたいなと思います。
今後謎が明らかにされると期待しつつ、早く人間になりたいです（笑）。

泰勇気さん：紘くんと一緒にいるときはオッペケペーな京介ですが、ひとたびカメラを手にし、自分の撮る映像のことになると、真面目で、芯が一本通っているところが見える、多面性のある役なので演じていて楽しいキャラクターです。
まだ景ちゃんとの接触が少ししかないのですが、今後の景ちゃんとの恋路、馴初めがどうアニメで描かれていくのかが楽しみです。

岡田純子さん：今のところ景はお兄ちゃんしか見ていません。京介のことは目に入ってなく、存在すら知らないくらいです（笑）。これからもお兄ちゃんをずっと追っていくのかな～って感じです。
今はできる限りかわいくなるように演じています。それを意識してアフレコ現場でも服装も可愛いものをと心掛けています。
――好きなキャラ、気になるキャラをお聞かせください。

田口宏子さん：けっこう紘くんしか見ていないところはあります（笑）。
アフレコで景ちゃんと紘くんが話しているところがけっこう嫌なんです（笑）。それは、設定がどうとかいうのではなく、スタジオに来てアフレコをしている間だけ、下野さんの声が入っている紘くんと、岡田さんの声が入った景ちゃんの会話を聞くと、そんな気持ちになってしまいます（笑）。私の中のみやこが紘くんが他の子と話をしているのが嫌なんだと思います。

下野紘さん：みやこです…。
一緒にやっているシーンは演じていてとても楽しいと思える箇所が多いなと思いますね。日々疲れているようなところのある紘が、みやこといると元気になる。それが演じていても連動するところがとても印象的で、みやこが気になるところはあります。

やなせなつみ さん：蓮治くんがとっても気になります（笑）。それは千尋として気になるんですけれども、私としてはあまりにも純粋すぎて、目を覆うほどおバカなのがかわいいなと思いますね。なので、かわいいセリフをいっぱい言うので蓮治くんがとっても好きです。

高城元気さん：景ちゃんとか、泉ちゃんがいいな。あと、優子には神秘性を感じます。
でも高城としては、そんな思いはあるにせよ千尋に収まるんだと思います（笑）。きっとそれは気持ちが落ち着くのが千尋だからでしょうか…。

遠近孝一さん：僕としては景かな。あと、高城さんが声を入れている蓮治をものすごく応援してあげたいですね。

中島裕美子さん：見た目的には夕くんがカッコイイな（笑）。
何か役でみんなを見ていると子供だなと思ってしまんです。ですが、そんなみんなを応援したくなっちゃいますね。

泰勇気さん：本当は景と答えたいところなんですけれども、今日までのところ、みやこのセリフには共感する部分があるので、みやこです。
今後は、景の真っ直ぐさに惹かれていくんだろうな。
岡田純子さん：とりあえず京介はないですね～（笑）。今、描かれている京介は本当にヒドい人なんですよ。ゲームの京介が魅力的に描かれているので驚いてしまいました。
でも、紘くんは紘くんでこんなに慕っているのに「女っ気がない！」とさらっと言っちゃうところは納得がいかないモヤモヤとしたところがあるのかな…。
憧れるのは、蓮治くんの純粋さ。私も蓮冶くんのような純粋な心で思われてみたいです（笑）。でも個人的にいちばん好きなキャラクターはミズキです。すごくカワイイんですよ。
――視聴者へのメッセージをお願いいたします。

田口宏子さん：３話まできて女の力を使ってアピールしてはいるんですけれども、実はその裏側にせつない気持ちがあり、それを表に出せないところにみやこのいじらしさみたいなものを感じます。回を重ねるごとに、印象が変わっていくみやこですが、紘への想いやみんなへの気持ちも拾ってみていただければ嬉しいです。

下野紘さん：ストーリー展開も早く、これからどういう形で物語が進んで、そしてクライマックスを迎えるのか？　本当に見逃せないです。そしてこれから先、並行している２つの物語がどう交わっていくのか？　各キャラクターを見つつ、ストーリーの展開を見守っていただければなと思います。

やなせなつみ さん：お話はとてもシリアス。それでいて楽しいところはテンポがよい。毎回欠かさず見ていただければ、きっとハマっていくと思います。後から思い出しても楽しめるお話。そして１人、２人が主役ではない、いろんなキャラクターが登場する作品ですので、さまざまな視点で楽しんでください。

高城元気さん：たくさんのカップルがあり、たくさんの恋愛の形があります。その目線×カップル分の楽しさがありますので、いろいろ目線を変えて見てほしいなと思います。
たくさんアニメ作品がある中で、この作品では、いろいろ考えてみるのもいいんじゃないかな。心の動きがとても細やかなので、深く捉えてみるのもきっと楽しいと思います。


遠近孝一さん：恋愛の前に立ち塞がっている障害をどうやって乗り越え、その先に何があるのか？　そんなところも描かれている作品ではないかと思います。恋をしている人はきっとハマってしまう、その世界に入っていける楽しさがある作品なので、ぜひ浸ってほしいですね。

中島裕美子さん：ゲーム、ＣＤドラマ、コミックとは同じテーマを持ちつつ、違う世界をアニメでは描いているなと感じます。全部のメディアを見た人もアニメを楽しめると思うし、アニメを見た人もほかのメディアが気になるのではないかと思います。ぜひ見てください。そして、ラジオもやっているので、作品とはまったく違った破天荒ぶりをぜひ聴いてくださいね。

泰勇気さん：女の子がいっぱい出てくる作品には珍しく、登場する男の子、女の子、その性別を問わず全員が主人公のように描かれているのが面白いなと思います。その分、想いも複雑に絡まっていくところをしっかりと見ていただきたいなと思っております。

岡田純子さん：見ていただければすべてがわかります。じっくり、しっかり細かいところまで見逃さずに見ていただければ、きっとみんなが幸せになれると思います。「愛」ってどんなものなのか、感じていただけるのではないでしょうか。